
皆様いかがお過ごしですか? 小林です。
セカンドオピニオンという言葉をご存知でしょうか?
最近ようやく日本でも医療現場においてこの言葉が浸透してきたように思われます。
勘違いしてはいけないのが、セカンドオピニオン=医者の変更ではありません。
ついでに、リストラ=クビでもありません。
話がそれてしまいましたが、セカンドオピニオンを直訳すると『第二の意見』という意味です。
私がこのことを痛感するようになったのは、母親が肺がんを宣告され医療に対して真剣に向き会わなければならない状況になってしまったからです。
自分の母親の生死が掛ってきますからそりゃあ真剣にもなります。
肺がんの告知をうけ、摘出手術を行う。
この段階に関しては、正直医者任せです。レントゲンの読影もできませんし、担当医にしてみても開いてみないと把握できない部分もあるでしょうから。
摘出は成功しその後が問題となってきます。
抗がん剤です。当初はよくわからないままがん細胞駆逐の可能性10%の望みのために投与となったのですが、結果は効果なし。1年半後に再発してしまいました。
考え方にも寄るとは思いますが、抗がん剤が効いたから1年半なにもなかったという考え方も出来ます。
しかし、抗がん剤の苦しみやつらさを経験した本人であれば二度目はしたくないと思うのが当たり前です。そこで登場するのがかの有名な『イレッサ』です。
イレッサに関する話はわずかですが耳にしたことがありました。肺がんに対し大きな効果を発揮すること。投与した20%の方が間質性肺炎を患って亡くなっているということです。
それから色々調べましたね。外科医の友人に聞いてみたり、本を読んでみたり、ネットをひたすら検索してみたり。
抗がん剤がダメであった以上イレッサに頼らざるを得ないわけですから、まずなにを考えるかというと母親がその20%に入るかはいらないかということです。
実際、担当医からはイレッサは薦められはしたものの、効くのか効かないのか、体質的に問題ないかどうかという説明はありませんでした。ただ与えられたのは、やる、やらないの判断のみです。
ここでセカンドオピニオンです。
現在イレッサに関してはずいぶん研究が進んでおり患者の遺伝子レベルの検査により効果測定が可能になっています。その情報に行き当たった私は母親に国立ガンセンターでの検査を担当医に申し出たらどうだ、とすすめました。最初はそんなことを先生に言っていいのかしら?とためらっていた母親も自分の為だと意を決して、担当医に尋ねてみたそうです。
するとどうでしょう!?
回答は、「わざわざ東京で入院しなくても地元でもできるよ。しかも組織採取の為、再度切開する必要もなければ入院する必要もない」ときたもんだ。前回の手術で採取した組織片でマッタク問題ないそうな。
ではなぜ、そんな簡単な作業で安心して投薬に望めるのにその説明がなかったのか?
言い分としては、その検査が保険適用外で検査費用の負担が・・・
その検査費用がいくらかというと3万円弱!その金額で命に関わる決断ができるのなら高くはないですよね。実際医療の縄張りとか、自身の経験に基づくプライドとかいろいろあるのでしょうけれど。
検査の結果としては3段階のうち1段階はクリヤーできているとのこと。このレベルがどうなのかはよくわかりませんが効果はあるそうです。
いざ、投薬開始。約一ヶ月の入院生活はいたしかたありません。
一ヶ月服用の結果として、がん細胞に効くには効きました。面で広がっていた細胞が線の状態まで縮小しているそうです。しかし、副作用として肝機能に影響が出た為現在は中止しています。
多分、その検査による効果の裏づけがなかったら、母親はイレッサの投薬をせずがん細胞に体が蝕まれていくのを黙って待つだけだったのかもしれません。
セカンドオピニオン。身をもってその重要性を痛感しました。
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